MIS.W 公式ブログ

早稲田大学公認、情報系創作サークル「早稲田大学経営情報学会」(MIS.W)の公式ブログです!

Hello, MIS.W!【新歓ブログリレー2016 最終日】

思い返せばもう2年前。

浪人生活を終え、第一志望の公立大には受かったけど、なんか急に行きたくなくなって、親の猛反対を押し切って、東京に逃げてきた、2014年4月1日。なんとなーく、ただふわーっと、クラゲのように、ただただ漂ってる、やる気のない新入生(19)。

いかにも「おのぼりしてきた」って感じの、垢抜けない新入生(19)は、ちょろそうなオーラをぷんぷん出していて、新歓している先輩方にとっては、カモがネギを背負っているように見えたと思う。最初は武道系サークルに捕まって、入部届を書かされそうになって、その後なんとかオタサーのところまで逃げてきたと思ってたら、実態はオタサーの皮を被った飲みサーで、入学式の晩に体力を使い果たすことに。東京こわい。やっぱ素直に秋田さ行っでればいがっだ。

 

MIS.Wとの邂逅

前日の疲れが残る中、次の日、「今度こそはまともなサークルを見つけるぞ-!」と、ビラの海を漂っていると、何やら怪しそうなサークルを発見。MIS.W。早稲田大学経営情報学会の略らしい。「経営情報」って名前からしてきっと、どうせ財務諸表とか読まされるお堅いサークルなんだろう。無視無視…… と思ってたら「プログラミング」「作曲」「イラスト」「シナリオ」の文字が。X68000が生まれた街で育って、コンピュータが一番の親友だった、元オーケストラ部そして元演劇部脚本担当の血が騒ぐ。とりあえずブースに行ってみる。

「昨日はさー、頭の悪そうな文系ばっかりで疲れたんだよー」

そんな調子で、理工の先輩による、ネットで見たことあるような文系煽りが続く。やっぱ、コンピュータサークルってみんな2ch脳なんだろうか。

「ところで君学部どこ?」

「社会科学部です」

第一印象は最悪。死んでもこんなサークル入るものか。その後、別のサークルへの入会を決意した。

 

「最悪な出会い方は赤い糸」の法則

ところで、地方から上京してきた新入生(19)は、まだアルバイトも見つからず、案の定家計が火の車だった。そんな時、たまたま「MIS.Wに行けば4月いっぱいタダ飯出来るらしい」という噂を聞く。行くしかない。もともと自分の興味分野と被るし、先輩と話を合わせることもまあ出来そうだし。入ろうとは思わないけど。

タダ飯のためにやって来た活動一回目。まず雰囲気に圧倒される。思い描いてたものと違ってた。

まず人数が多い。

高校のパソコン部は慢性的に人手不足で、例えばゲームを作りたくても、絵描きも作曲家もいなくて見た目が悲惨なものしかつくれなかった。でもここはプログラミング・作曲・イラスト共にそこそこの人数がいて、協力しあえば大規模なことも出来ちゃいそうな気がする。それに、数十人もいれば誰かしらは自分と話が合う人がいるもので、自分の趣味の話で大いに盛り上がることが出来た。タダ飯だけのつもりだったのに。高校時代も浪人時代も話が合う人がいなかったから、おのぼり新入生(19)は大感激する。もちろん、遠くにはブースにいた嫌な先輩の姿も見えたけど、「こんなに人数がいればそういう人もいるよなー」と納得してしまった。

次に、講座。

今までは、プログラミングも作曲も孤軍奮闘するものだと思っていたけど、MIS.Wでは違うらしい。「どうせ新生活が始まったんだし、新しいことをやってみよう」そう思った新入生(19)は、あえて、経験のあるプログラミングやシナリオではなくDTMの島に行った。するとそこでは、上級生が新入生に手取り足取り、作曲ソフトを使って曲を作る方法を教えてくれていた。今までDTMを囓ろうと思ったこともないわけじゃないけど、田舎の高校生がスキルを身につけるには、google検索に頼る以外に方法が無かったし、カルチャーショックであった。先輩達が親身になって教えてくれると同時に、同級生同士でも情報交換しつつ友達になり、こうして新入生(19)はMIS.Wの魅力に飲み込まれていく。

とどめを刺したのが、「サークルというよりはコミュニティ」のような雰囲気。

サークルといったら高校の部活のようなものを想像していたけど、MIS.Wはちょっと違ってた。全体で何かをするといった事はあまりなく、コンピュータ部にありがちな、先輩から「お前は○○をつくれ」と指図されるようなことも特になく、各自が自由に活動することが出来た。「それって要するに何もしていないって事では」と最初は思ったが、それも違ってた。MIS.Wには、前述した人間的な資本はもちろん、皆でお金(半期2000円の会費)を出し合って早稲田祭コミケに向けた作品をつくる仕組み等、他の面でも創作活動をサポートする体制がちゃんと整っていて、一人では到底難しい創作活動に、自分のような新参者でも問題なく取り組むことが出来る夢のような環境だった。同じ趣味の人達が大勢集まり、そのおかげで、各自がやりたい活動を行うことが出来る場所がMIS.Wなのである。

結局入る気がなかったくせに、気がついたら入会してて、演劇部時代から作りたかったノベルゲームを作ってしまってて、なんか気がついたら幹事長(早大ではサークル部長のことを幹事長と言う)になってしまっていたのはまた別の話。演劇やドラマの脚本を書く上でのセオリーに「最後に結ばれるカップルは、最初に最悪な出会い方をさせるとよい」といったものがあるけど、それをリアルでやってしまった。

 

新入生のみなさんへ

まとまりのない自叙伝を読ませてしまい申し訳ありません。 何が言いたいかというと、MIS.Wは初心者上級者を問わずデジタルな創作がしたい者にとっては天国のような環境であるということです(代表の私が言ったら自画自賛ですが……)。

MIS.Wの活動分野に少しでも興味のある方は、経験者でも全くの未経験者でも構いませんから、一度MIS.Wの活動を見に来てみてください。我々上級生は決して、強引に勧誘することはしません。でもきっと、「またMIS.Wに来てみたい」と思ってくださるはずです。

それでは、活動でお待ちしております。

 

2016年4月16日 MIS.W創立47周年の記念日によせて