MIS.W 公式ブログ

早稲田大学公認、情報系創作サークル「早稲田大学経営情報学会」(MIS.W)の公式ブログです!

絵のために絵を描こう【新歓ブログリレー2017 17日目】

こんにちは! 文学部心理学コースに所属しております, 50代CG研究会のshowsageと申します。 昨日のアドカレの終わりにハードルの高い紹介をされてしまって大変苦しんでいます。 昨日の記事では質感による色の使い方,選び方について紹介されていましたね。 今日は線画を描くときに気を付けたほうがいいんじゃないかなぁと 思っているあることについて,つれづれとお話ししたいと思います。

こちらに一見みため一緒のイラスト2枚があります。

 AとBの違う点は、腕の形状です。 みなさんは、どちらの絵の腕がこのイラスト「全体と合っている」と思いますか?

 

 では一緒に腕がどんな感じなのか見ていきましょう。

 A腕はパースがかかっているため短く、手前の手が大きく見えますね。 一方,B腕は完全に横から見た図を描いているので腕の長さそのものを再現しており、手もこの子の体に合った普通の大きさです。

さて、好みの問題を考慮せずに言えば、私はA腕のほうがこのイラストでは最適だと思います。 理由はみなさんもすぐに納得していただけると思いますが、 パーツが各々の方向へ動く躍動感ある体は、パースを使うことで効果的に表現できるからです。

 しかし、今回私が主張したいことは別に「パースを使った絵を描けるようになろう!」なんてことではありません。 じゃあなんだこの長い前置きは!?とそろそろ飽きてしまう頃かと思うので、本題に入ろうと思います!

絵のための絵を描こう!

 実を言うと、私はAよりもBの腕を描いているときのほうが楽しく、大変幸せでした。 私は体を描くのが大好きです。そのため、パースがかかったり服を着て見えなくなる部分ができてしまうと大変悲しくなります。

 そして、これって多分絵描きさんあるあるなのではないでしょうか。

「自分でも信じられないくらい好みの線が引けたが,他のパーツによって邪魔されてしまう・・・」 「他のパーツと整合性取れてないけど奇跡の線だから消したくない・・・」

「「この絵は保留にしとこう」」

 やばい。 自分が今まで何枚のイラストを大切に思うあまりお蔵入りさせてしまったのか考えるとウワーッてなります。 しかもお蔵入りしたらそのままもうあんま見ない。 そのまま描き続けてたら完成したイラストがいっぱいあったかもしれない…。 もっと画力がついてたかもしれない…。

もちろん、その線一本を描くためだけにペンを握ってたならそれでいいんです。 問題は,ゴールがもっと先にあったとき! 締め切りに向けてとか画力の向上のためとか、大いなる目標があったのに 目先の成功に心が囚われてしまうのはもったいない!

今その理想の線を理想と感じられるなら,あなたは間違いなくまたその線をえがけます。 だから恐れずに,その絵に合った最高の線を描いてあげてください。

 わたしはそう自分に言い聞かせBイラストとはさよならしました……。 何を隠そう今日の記事はshowsageの自戒の念が込められて執筆されています。

線画作業時に気を付けるべきこと

 これはとても簡単なことです(できるかはともかく)。 それは,自分が何を目的に絵を描くのかはっきりさせることです。 落書きならむしろ筆の赴くままに描き,偶然の産物を楽しむほうがいいでしょう。 しかし,MIS.Wでは企画固有の規格(ダジャレ)に合わせた デザインを考えて締め切りに間に合わせる必要がありますし, そのうちチラシやポスターを描くことになる機会もできるかと思います。 そのような限られた時間と条件の中で,できるだけ迷わず・悲しまずに作業を行うときは,計画性が不可欠です。 今から絵が上手くなりたい!と思っている人も,自分がどんな絵柄を目指しているのかについて 考えておくだけでも,上達するまでの時間が大幅に短縮されます。

明確な目的意識を伴った実践は,技術力の向上への最短の近道です。

 CG研究会では,私を含めたCG経験者が技術を教えるだけではなく こういった意識の持ち方について丁寧にサポートしていきますので, 絵を描いてみたいな~と思っている新入生のみなさん! ぜひMIS.W CG研究会に遊びに来てください!!!