MIS.W 公式ブログ

早稲田大学公認、情報系創作サークル「早稲田大学経営情報学会」(MIS.W)の公式ブログです!

"描く力"と"見る力"ー整形師のすゝめー【新歓ブログリレー2018 6日目】

おはよう!!!こんちわ!!!こんばんは!!!

51代CG研の19と申します。

皆さん、絵、描いてますか?

このブログは絵を描こうかなって気持ちになった人や、絵を描きはじめた人、絵を描いてて行き詰った人に向けて書かれたものです。

よって、

絵が上手い、神絵師の方々は、帰ってくださ~~い!!!

・・・嘘でーす。それは違うよって箇所があれば指摘してください。

はい。というわけで本編はじめます。

  1. "描く力"と”見る力”

     まず、絵を描くための力を二種類に大別します。"描く力"と"見る力"です。これってどういうものなのー?ってお話をしていきます。

     

     描く力。これは簡単です。絵を描く力。これが強いと神絵師になれる。しかもこれがある人は後述する見る力も持っている。じゃあこれさえあればいいじゃないかという話になるのですが、これを得るには10年近くの歳月が必要になります。絵師さんというのは昔から描いてるから上手いわけで、簡単にそれに追いつくことはできないというわけです。ならば我ら、すぐうまくなりたいマンたちはどうすればいいのか、そこでもう一つの力に注目するわけですね。

     見る力。これは「その絵のどこが間違っているか見抜く力」になります。これを得るにも長い年月が必要になるわけですが、オタクの皆さんなら自然と身についているものです。例えば目の大きさが変。手の形が変。顔のバランスがおかしいなどのあきらかに「間違っている部分」これを指摘できる力のことです。これさえあれば描く力がない人でもそれなりに上手い絵が描けるようになります。

  2. 整形師になりませんか?

     見る力はあるけど描く力はないよ・・・そんな人には整形師がおすすめです。整形師とは、「一瞬でサラサラとラクガキを生み出す」神絵師とは反対に、クソ画力から生み出される化け物を時間をかけて整形していくものです。ただ、見る力がないとこれにもなれないのでまずは見る力を鍛えましょう。見る力の鍛え方としてはそれこそたくさんの絵を批評の目で見るということです。少しでも違和感を感じる絵があったら、「下手だな」で終わらせず、「どこがどう変でどうしたら良くなるのだろう」と考えながら見るのがよいと思います。次の章で整形師がどのように絵を描いていくのか実例とともに見ていきたいと思います。

  3. 実践編

     早速、次の絵のどこが間違っているのかを指摘していきましょう。f:id:sirokome19:20180331045751p:plain

     はい。いろんなところがおかしい。今すぐ全消ししてペンタブをたたき割り一生絵と関わらず過ごしたくなる。ただ、これで全消ししてしまうと整形師にはなれないです。消したい気持ちをぐっとこらえて加工していきましょう。まず目をつけるのは、「目と鼻の位置関係」です。ここが離れすぎているとまずかわいく見えることはないです。なのでここから変えていきましょう。

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     はい。鼻を近づけました。完全に焼け石に水です。PCをたたき割りたくなる気持ちを抑えて次です。両目のサイズが違っています。基本両目は同じサイズなはずですから、同じサイズに直します。

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     おいおい何か変わったのかという気持ちですがめげずに次です。鼻と口が離れすぎています。ここが離れているとオランウータンのような顔になるので、かわいいオランウータンはできてもかわいい人間にはなりません。

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     口を近づけました。アニメの作画崩壊のようです。むしろ悪化してるのでは?という感じもありますが輪郭さえ直せばかわいく見えてきそうです。

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     輪郭を直しました。髪のボリュームこそカツラみたいですが顔はわりとかわいくなってきたような気がします。髪のボリュームを抑えていきます。

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     雑ながらも髪の毛の制御に成功しました。ただやっつけな髪の毛が気になりますね。書き直していきましょう。

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     このへんは人によりけりで、退化したのでは?と言いたくもなると思いますが、一応頭のえぐれが直されているので進化とします。最後に、微妙ながら左目(向かって右の目)が微妙に離れています。これは割と気付くのが難しいのですが、これに気付くかどうかはそれこそ見る力が養われているかどうかになってくると思います。

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     右目を微妙に左下にずらしました。割ときれいになったんじゃないでしょうか。まだまだほかにも、左目のほうが少し開いている。髪の毛がまた少し浮いている。眉毛がないなどいろいろありますがそこは皆さんの今後への宿題とするとして割愛。一発描きできる神絵師と違って下手の沼を這いずりながら生きている整形師の日常風景を知ってもらえれば幸いです。

  4. おわりに

     さて、今回の記事で使った実例にはこんなクオリティでありながら1時間くらいかかっています。神絵師なら10秒で描ける絵を1時間かけて描くわけです。死ぬほどばかばかしくなります。したがって整形師の道も精神的に決して楽ではありません。しかし、自分の手で描くことに価値があります。たとえば、誰も描いてくれないカプやシチュは自分で描くしかないわけです。そんな描きたい欲求が皆さんにわいてきたとき、この記事が役に立つことを願います。また、これは希望的観測ですが、整形師を長いことやっていれば描く力も次第についてきて、いずれは神絵師になれると思います。なので、神絵師を目指す第一歩として整形師を目指してみるのはいかがでしょうか。

 

明日4/3は動画班のしをん君です。どうぞお楽しみに!