MIS.W 公式ブログ

早稲田大学公認、情報系創作サークル「早稲田大学経営情報学会」(MIS.W)の公式ブログです!

【無料配布】オムニバス同人誌を作った話【早稲田祭2018】

こんにちは。51代のクランクと申します。
早速ですが、11月3日(土)~11月4日(日)早稲田祭ですね。MIS.Wもブースを出展しますので、皆様ぜひ遊びに来てください。

今年の4月から、僕は「同人誌を作ろう企画」を立ち上げ、運営してきました。
企画員が好きなものについて記事を執筆し、それをまとめて本にする――という、至極単純な企画です。しかし、去年までこういった企画はありませんでした。
企画の進め方について誰に聞けるわけでもなく、楽しいながらもそれなりに苦戦しました。もうすぐ完成なので、無事企画が終わる(予定)ことを記念して、企画の反省などを裏話としてざっくり振り返りたいと思います。一部誇張が含まれます。

企画立案

なぜやりたいと思ったかと言えば、単純に同人誌が好きだからです。
プロでもない人が、すごく美しい見た目の、まるで売っているようなデザインを作ること。また、プロであっても、仕事とは離れて「ただ好きだから」本を作ること。
そういうものを見てきて、僕も本を作ってみたいと感じました。

僕は去年VOCALOID企画というものの運営をしていました(こちらは2年前に企画長をした先輩にめちゃめちゃ助けてもらいました)。多くの企画員を募り、チームを組ませ、新曲+新作映像のMVを集めるというものです。
なので、今回も同じように多くの企画員を募り、ページを集め、それを僕がまとめる……という流れを考えました。この時は、「自分は何の記事を書こうかな、インタビューとか楽しそうだな」などと画策したりしてました。

色々困った

冊子を作ると簡単に言ったものの、いざ冷静に考えて細かく見ていくと、様々な点で知見が足りませんでした。
例えば、
・店や商品の名前ってどこまで出していいの?芸能人の名前とかは?
・そもそもフリーソフトで雑誌のようなページデザインは可能なのか?WindowsでもMacでも大丈夫?
・表紙に美麗イラスト載せたいけど俺は描けないぞ。
・目次とかのデザインも超イケてる感じにしたいけど俺は自信ないぞ。
・ていうかこんな怪しい企画に人来てくれるの?
などなど。
ちなみに企画員は僕含めて20人という大所帯になりました。本当にありがたい。
フリーソフトの検索や案内、塗り足しやCMYKなど印刷特有のデータ作成時の注意点、なぜか法律に超詳しい先輩への相談、表紙イラスト担当者の募集etc……。やることは多かったです。
そんなわけで、自分で記事を作ることは断念しました。「俺は編集長だ」で通しました。

また、ボカロ企画の時も思いましたが、周りから作品を集める系のものは締切の設定が難しいのです。
こちらは記事提出締切から2週間ほど前の進捗アンケート(匿名)の結果です。ご覧ください。
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正直ちょっと企画を諦めかけました。嘘です。企画員を揺らぐこと無く信じていました。

でもやっぱり楽しかった

さて、締切5日前あたりから怒涛の記事提出ラッシュが始まりました。
提出される→記事の内容及び形式をチェックする→必要なら修正依頼をする という流れを16回ほど繰り返しました。更に、記事の内容やタイトルが確定すると今度はページの順番を速攻で考えて決めて、目次のデザイン担当者に土下座しながら依頼しました
この辺の流れは忙しいのですが、提出されるたびに「この人はこういう記事を作るのか」という驚きと興奮があります。この企画の醍醐味です。たまに「事前アンケートと全然内容違うけど……」みたいな人もいますが、ご愛嬌です。

オムニバス形式の企画の良いところは、誰かの気が急に変わっても全体にはほとんど影響がないことです。例えばゲームを制作する際、BGM担当者が急に「俺やっぱ効果音やりたいんだけど」って言い始めると、その企画はグラつきます。代役が見つかればラッキーですね。
しかし今回の同人誌企画では、どんな変な内容の記事が飛んでこようが(最低限のモラルとコンプライアンスが守られていれば)僕は困りません。何なら提出されなくても困りません。気楽です。
逆に言うと企画員には責任があまりないのですが、そんな中でも全員が記事を出してくれて本当に嬉しかったです。

また、表紙イラストが記事たちと同じあたりで完成します。今度は表紙デザイン担当者の靴を舐めることになります
天才デザイナーを味方につけたため、タスクを投げつけさせていただいた後は安心して待つだけでした。その間、僕はメンバーたちから集めた一言コメントをまとめてページを作り、まえがきとあとがきを書き、記事をまとめたpdfファイルを幹事長に投げつけて配布していい旨の確認をとり……といった編集雑務をこなしていきます。企画長は雑用になりがち
多忙ではありましたが、このあたりは作業すればするだけ本が目標に近づきます。表紙イラストを見てエモいと叫び、表紙デザインを確認したら天才を称え、目次ページのデザインを受け取ると同時に五体投地する。ガツガツ進捗が出てとても楽しかったです

そして入稿へ

この記事は入稿直前に書かれています。今年の初めの方からずっとやってきて、もうすぐサークル引退ということもあり、めちゃくちゃ感傷に浸っています
あとはひたすら冊子に使う紙質を選ぶのに悩むだけです。サークルのお金で制作するので、ここではただひたすらクオリティだけを考えた贅沢な悩み方が出来ます。

冊子「MIS NOTE」は11月3日(土)~11月4日(日)/16号館411教室早稲田祭MIS.Wブースで無料配布されます。 f:id:clank0920:20181015233731p:plain
なんと記事を読んでくれた方に、ポスターを先行公開。このイラストが表紙になっています!

ぜひ、我らが「MIS NOTE」を読みにいらしてください。お待ちしております。
お察しの通り、ダイレクトマーケティングです。