MIS.W 公式ブログ

早稲田大学公認、情報系創作サークル「早稲田大学経営情報学会」(MIS.W)の公式ブログです!

純情☆スクールデイズ制作秘話【カウントダウンカレンダー2018冬7日目】

どうもこんにちは、52代のtettoです~!

皆さんは純情☆スクールデイズプレイしてくれましたか? 是非興味ある方はプレイしてみてください!

こちらからダウンロードできます~!

www.freem.ne.jp

今回は純情☆スクールデイズ制作秘話を時系列順に書いていきたいと思います。

まず最初に

どうしてこのノベルゲーム企画を立てたのかという話からしたいと思います。 理由は1つで、ノベルゲーム制作にクリーンなイメージを残したかったからです。

MIS.Wでは過去いくつものノベルゲームが作られてきたのですが、私が見た限りすごく制作が大変そうに見えました。 制作の進行上、デスマ―チ(徹夜してゲーム作る)みたいなことが結構起こりやすかったのです。

そこで私は、デスマ―チを完全になくして余裕をもってノベルゲームを作りたいなと考えこの企画を立案しました。

2018年1月ー3月

この時、私はどのようなジャンルのお話だったら面白くかつ難しくないかを考えていました。

そんなある日「学園〇ンサム」という作品を見つけます。

この作品は、一言でいえばとことんギャグのオンパレードなノベルゲームです。

もし「学園〇ンサム」みたいにぶっ飛んだギャグノベルを早稲田祭で出せたら面白いんじゃないかと考え、

ゲームの方向性を「シュールギャグノベル」と決めました。

2018年4月ー5月

企画員を募りました。

シュールギャグノベルの特長は、CG原画マンを限定しなくていいことにあります。 どんな画風で書かれても大丈夫だったのでなるべくたくさんのCG研に絵を描いてもらって1人当たりの負担を減らそうと考えました。

企画発表会を通して53代のCG研を中心に集めた結果CG担当者が10名ほど集まってくれたので、だいぶ1人の負担が減ったと思います。

音楽担当は人数が少なかったのでちょっと負担が重かったかなという気もしましたが、すごいやる気に満ち溢れていたので多分大丈夫だと思いました。(実際大丈夫でした)

スクリプト兼UI担当者を数名に引き受けてもらい、計18名ほどで企画をスタートしました。

この企画結構ゆるゆるで、他の企画と兼ねるの普通にOKしてたし、この企画で作ったCGも普通にできた段階で公開していいようにしてました。 人がいっぱいいたからできたことです。

2018年6月

シナリオ担当者との打ち合わせによって立ち絵CGの指示書を作り、それを立ち絵CG担当者に配布しました。 CG担当者はその指示書に従って絵を作ってもらってい、それをオンラインサーバ上に挙げてもらいました。

2018年7月―8月

シナリオ担当者との打ち合わせによって背景CGやスチル、BGMの追加指示書を作りそれを各担当者に配布しました。 6月同様各担当者は指示書通りに素材を作ってもらい、それをオンラインサーバ上に提出してもらいました。

このときから納期遅れが出始めましたが、それも織り込み済みだったので特に問題はなかったです。

2018年9月

先月とほぼやることは変わりません。 シナリオ担当者との打ち合わせから、CGの追加スチル、背景、立ち絵の指示書を作ってそれを各担当者に配布しました。 各担当者は指示書通りに素材を作ってもらい、それをオンラインサーバ上に提出してもらいました。

続々と素材が出来上がってきます。

ただ、ここで1つ大きな問題がありました。

シナリオが完成していなかったのです。

シナリオができていなかった原因はいくつかありますが、私がちゃんとシナリオ担当者とコンタクトを取っていたらもしかしたら防げたのかもしれません。 しかし今更もう遅かったです。

2018年10月

気づけば素材はほぼ完成し終わっていました。 素材の納期遅れがあったりなかったりしましたが、それ以前にシナリオの方がやばかったです。

シナリオ担当者から「やっぱりかけない」という旨の話を聞いていよいよ企画崩壊かというところまできました。

が、流石にここまできて企画崩壊したら折角作ってもらった素材がパーになってしまうので、

私が代打に立つことにしました。

元のシナリオ担当者のプロット通りに最初物語を作ろうと思ったのですが、

CGとの整合性が全然なくて、どうあがいてもシナリオが書けそうにないということがここで判明します。

もう10月に入ってしまったので、今から追加でCGを作ってもらうわけにはいかないと思い、私はある荒業をしました。

何をしたかというと「絵を見ながら物語を作る」という、普通と逆のことをしてなんとか10月半ばまでにはシナリオを完成させられました。

聞いてて分かると思うんですが、実は早稲田祭で公開した「純情☆スクールデイズ」は本当は全く別のストーリーだったですよね。

本当は、ロロちゃんは男だし、

本当は各キャラごとに分岐ルートが存在してバクチ、ロロ、ヨモギの3人を攻略するちゃんとした乙女ゲーになる予定だったんですよ。

けれど土壇場過ぎて多くのCGをゲーム内に盛り込むように物語を書いていたらあんな展開になりました。

「『人口が多すぎて海の中で生活して言う人がこの世に入るんだよ』なんて話、頭のおかしなライターが苦肉の策で考えたガバガバファンタジーとしか思えねえよ。」

とは実は事実だったんですね(笑)。

シナリオと素材ができたのであとは残りのスクリプトを組んで見事10月中に純スクは完成しました。

2018年11月

無事早稲田祭では170人分の純スクデータを配布し、96人の方に試遊を楽しんでもらいました。

その後何かの幸運か、フリーゲーム投稿サイト「ふりーむ」で話題のフリーゲーム入りを果たし、

さらには実況動画が十数本ぐらい動画投稿サイト上に上がるという快挙を成し遂げました。

純情☆スクールデイズは今も公開中で、今日もどこかの誰かを笑わせていることだとおもいます。

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と、以上が「純情☆スクールデイズ」の制作秘話でした。

いかがだったでしょうか。

恐らく当初の目的通り、メンバーの誰一人デスマをすることなく計画が完了したんじゃないかと思います。

ただ、クリーンなイメージがついたかというとそれはまだまだなのかなという気もしますが……。

それでもだいぶ業務は改善されたんじゃないかな。

今回は大雑把に描きましたがノベルゲーム制作はきちんと管理をして行えば案外スムーズにできるんじゃないかって気がします。

もし53代で来年ノベルゲームを作るところがあれば、是非参考にしてみてください。

最後になりましたが、この企画が成功したのは紛れもなく企画に参加してくれた皆さんのおかげであり、企画を運営するための土台を作ってくださったMIS.Wの幹部陣、早稲田祭係、企画係、また応援してくださった全ての方のおかげです。大変ありがとうございました。

明日はなかさん先輩によるドラムパターンの作り方講座です。お楽しみに!!