どうも,暴言厨イルカです(2回目)
もう言わずもがなですかね.54代のみゅ~です.なぜかいろんなものに日々追われて休息が全くないんですが,なんでなのか全く理由がわからんのですよねぇ…(暇な奴は俺に時間を分けろください)
Q. 暇が無いのにアドカレなんて書けるんですか?(匿名・20代)
そうなんですよねぇ…
でも書けちゃうんですよ,こんな記事ならねっ!!
魔法のワード「振り返り」
というわけでタイトルにも書いてますけど,MIS.Wでの約3年間を振り返っちゃいましょう!とかいう手抜きです.しかも動画の話だけです.(すまん)
まあ下の代の人たちは見たことがないものもあると思うんで許してクレメンス.
ほんとに早いもんで,僕らももう引退目前なんですね.心はまだ新入生気分なのに…(嘘です)
これを書くために過去動画を見返してたら,2年前とかでぶっ飛びました.
MIS.Wに関係なく作ったやつを入れるともっとありますが,ここではMIS.Wで発表してた何本かをピックアップして振り返ります.公式記事なんでちょっと技術の話も交えてます.
2019
さあ晴れて大学1年生になった年です.新生活が始まって心も体もウッキウキだったみゅ~くんは,果たしてどんな映像を作っていたのでしょうか…
6/19 CG研発表会 Day2
見返したら入って早々にとんでもないものを投げていたようです.こいつ,やりおるな…
youtu.be (実はここで見せるために消してたのをわざわざ再UPするという…)
これはなんですか?という方へ
これはですね…僕が人生を捧げてしまった某ゲーム()を編集した映像です.明らかに普通の人は知らないようなものを出したので,当時の動画班班長(しをんさん)には「変なもの投げてすんません…」って謝罪してた記憶があります.
よくよく見るといろんな技術をふんだんに使ってるんですよねこれ.しばらくこんなもの作っていなかったんで忘れてました.
こことか3DカメラトラックにParticularを合わせていたりしてますし,実は銃の部分と背景の部分は別レイヤーで合成していたりもします.改めて見てみるとなかなかテクいことしてますね笑
実はSFX(サウンドエフェクト)と音ハメがけっこう効いてくる
映像はさておき,この系統のやつは音がけっこう重要なんですねまた.シーンチェンジに合わせて低い音が入っていたりしてますけど,これがあるか無いかで臨場感がけっこう変わります.
ちなみにこのときの提出動画サイズは374MBです
しばらく飛んで早稲田祭2019 11/2-3
さあやって参りました.毎年恒例ボカロ企画のお時間です.2年前に僕が作ったのはこれです.
(これはなぜかちゃんと残してました)
ちょくちょく混ざる実写映像
当時の僕は3Dカメラトラックが使いたくて仕方が無かったので,「実写混ぜるの良くないすか??」と推してやってしまったわけです.正直ボカロMVにしては変わった雰囲気のものができたんで,これは正解だった気がします.
3Dカメラトラック…?
映像を解析してその映像に合わせたカメラの動きを生成してくれるやつです.After Effectsにはこれが標準搭載で,精度もなかなかのものなので結構つかえます.
とはいえ限度ってものがあるので,実写素材とかをトラッキング目的で撮る場合はトラックしやすいような意識が必要ですね.興味ある人は適当にスマホ等で動画を撮って試してみてください.それくらい手軽にできます.
ほぇ~,なんかいろんなことやってますね(作ったのはおまえ)
そういえばこのイラスト,結構細かくレイヤー分けをしてもらったんで,パペットツールでちょっと動かしてるんですよね.この動かし方も自然さを出すのに結構試行錯誤してました.僕がパペットツールを使ったのはこれが最初で最後でしたね.
パペットツール
これもAfter Effects標準搭載の機能の一つ.画像レイヤーをメッシュ化して,動きがつけられます.Live2DもどきがAeでできると思ってもらえればいいです.動かすためのピンの立て方が色々と考えなきゃで,慣れるまでは試行錯誤し続けますね.でもイラストが動くとなかなか楽しいですよ.
強いて言えば途中𝑻𝒚𝒑𝒐𝒈𝒓𝒂𝒑𝒉𝒚が残念なとこがありましたね…うーん,悲しい…
あと実写の撮影がスマホでやるほかなかったのも残念でした.もう少しいい画質でやりたかったですね.
これは提出サイズは確か500MBくらいでしたかね この年のボカロ企画の動画の中でダントツでデカかった記憶があります(反省)
12/6 CG研発表会 Day3
この当時はDay3まであったんですね…懐かしい…
ちなみにですが,この回に出された動画はまじで変なのがたくさんあるんでみなさん一度は見ておきましょう.
そんななか僕はこんなまともな動画を出してしまいまして…許してくれ…
智乃ちゃんかわいい
やっぱごちうさはいいですね~ 心に平穏をもたらします(オタク君さぁ…)
マスクの鬼
1フレームずつマスクパス描いてて発狂してた記憶がある.Ae使いの皆さん,マスクのご利用は計画的に
マスクとは・・・
画面の一部だけを切り抜くやつです.映像の場合,自動で切り抜き部分を追従とかはない(簡易的なものならあるけど精度が…)ので,基本的に1フレームずつ処理することになります.
マスクする速さは…まあ…慣れです.慣れると比較的パパッとできるようになりますが,最初は地獄です😊
だけどマスクがきれいに決まるとマジで気持ちいいんですよね.数日かけて数秒のマスクをかけて,きれいにハマったときは絶対に声が出ます.
かわいい
かわいい
すみません語彙力が消え去りました
真面目な話をすると,ここのグレースケールのとこの入りがめっちゃ自然でいいですねぇ むっちゃきれい
この当時はほんとうにモーショングラフィックスとかの知見が全然無くて,もろ感覚だけで作ってたんですが,今見ると割と様になってますね.なんかすげぇな(自画自賛)
コメントで自虐しすぎた
当時の話を覚えている人がいるかは分かりませんが,確かコメントをしたときにひたすらに自虐をしてしまったんですよね.まあ色々あって…
少しそれで反感を買ってしまったみたいなんで反省してます.自虐なんてやめて自己肯定感を上げて生きような,みんな.
この動画は485MBでした.相変わらずデカいなおい
2019年はこれだけです.久しぶりにこの頃の映像を見返しましたけど,本当に懐かしいですね…
ここ最近の僕の動画しか知らない方は是非見てみてください.結構今とは違うかと思います.
2020
この年からは少し方向性が変わった気がします.気変わりってやつですね.
5/8 新歓発表会
当時はコロナ禍真っ只中(今も終わってはいないが…)だったので新歓期に発表会があったんですよね.これももう懐かしいです.
この頃僕はHoudiniという変態3DCGソフトにどハマりしていて,こいつで適当にパーティクルを生成しては遊んでいました.
Houdini
3DCGソフトというよりはシミュレーションよりのソフト.ノードベースのエディタにC++ベースのスクリプトが書けるので非常に強い.フラクタル図形だったりを扱うとなかなかに面白いものができるので是非触ってみるといいです.機能制限がありますが,遊ぶのには十分な無料ライセンス版があります.
で,このとき発表したものなんですが,著作権だったり個人的にあまり好きじゃなかったりで残してませんでした…
Houdiniで色々やってる部分は過去に公式の記事で書いています.HoudiniでシミュレーションしてOctaneでレンダリングしたものを,Fusionで加工してました.
Octane Render
有名なGPUレンダーですね.比較的買いやすい価格でサブスクがあるんで,結構いろんなところで使われてましたね.対応ソフトも結構幅広かったです.ただ最近はBlender君のCycles Xがだいぶやばいんでどうなるんでしょう…
(過去にBlenderには専用のフリーライセンス版Octaneがあった記憶があるけど気のせい…?)
ほかにもRedShiftだったり有名な3Dレンダーは色々あるんで流行の3DCGをやる人は一度調べてみるといいと思います.レンダーによって色味とかライティングとか色々違うんで面白いですよ.個人的にはRedShiftが好きです.高くて買えませんが…
Fusion
あの有名なDavinci Resolveを出してるBlack Magic社のノードベースのコンポジットソフトです.僕もそこまで深く扱ったことが無いですが,Aeとかと違ってノードベースで手を入れていくんで,なかなか面白かった記憶があります.
これも興味あったら調べてみてください.
この記事で作ったやつを今度はAeにぶち込んで,最終的にここで使ってた記憶があります.
またまた飛んで11/7 早稲田祭2020
再び…ボカロ企画です.個人的にはMIS.Wで公開した映像の中ではこれがダントツで好きですね.まず映像に関係なく曲と絵がかわいいんですよ.僕の手いらずです.
この頃たしかAeのプラグインのDeep Glowを買ったんですけど,これがめちゃめちゃ良くてそこら中で多用してました.
正直技術的にはそこまでたいしたものは使ってないんですよね.基本的にただ動かしてるだけで,あとはカラーコレクション(CC)とかでいい感じにしただけです.やっぱ基礎が大事なんですかねぇ…って気づかされるやつでした.
色味
このあたりから色味が少し彩度を失った水色系統のものが増えました.ハマっちゃいましたね.
なんて言ったらいいのか…明るい色なのになんとなく悲しい感じもするのがいいんですよね,この系統の色って.まじでいい.すこ.
なんか自分の色みたいなのが見つけられた気がして良かったなぁ…と思い返しました.
こいつの動画サイズはなんと856MBでした!!許せ…
mp4に落としてこれなんで,元々Apple ProResで書き出したやつは確か10GB近くありましたね…
12/16 Extra発表会??
まずは見ましょう.
は???
これは僕がクソ動画を提出した最初で最後の発表会ですね.心が病んでいるときにはクソ動画を摂取すると元気になれるという統計があります(ほんとか?)
爆発オチなんてサイテー!
あ,そうでした
これ,いまStreamableってとこに上げてるんですが,ちょっとだけ共有したいとかのときここは便利ですよ.フリーライセンスだと容量制限と保存期間の制限がありますが,むしろ放っておけば勝手に消えてくれるのが便利で活用してます.動画作る人は是非見てみてください.
12/19 引退式
53代の誰かに頼まれて作ったやつがありましたね…懐かしい(手伝わせてしまった2名の方には感謝…!!)
1週間ないくらいで速攻で作ったやつなんで,クオリティはあれなんですが…(保険)1点だけ強調しておきたいことがありました.
べ…別にAfter Effectsでも3Dモデルくらい扱えるんだからねっ!!
まあ,これを見ましょう.
このすまほ…3Dだぞ?
そう.これは3Dモデルなんですよ.どうやってるんでしょう…
Element 3D(お布施)
知 っ て た
というわけで,ちゃんと3Dモデルが簡単に扱えるプラグインがあるんですね.テクスチャなりその辺も普通に使えるんで,割と便利です.お値段はそこそこしますがね…
若干癖はありますけど,Ae上の3D空間にモデルを配置できて,他のレイヤーとの位置関係とかもしっかり扱えます.ライトもカメラもAe標準のものでOK.
余談ですが…
2年前にプラグインに関する記事を書いてましたね.ちょっと情報がもう古いですけど,色々書いてあって面白いですよ.1 Sapphire = 40万円
さあ,2020年もこれにて終演です.迎える2021年はどんな年になるんでしょうか…
2021
さあ,とうとう3年目です.彼はまだ生きているんでしょうか…
確か年明け
なんとなくBlenderが触りたくなってちょっとだけ作りました.
ちゃんとbreakdownまでご丁寧にあるんですよね
Blenderとか言いつつ作業の8割は卍After Effects卍です
CGソフトからはどの形式で出力すべきか問題
特に出力後にコンポジット作業が入る場合ですけど,何が最適なんでしょうか…
僕はOpen EXRが最強だと信じているので,これもEXRで出力していますが… 教えて詳しい人!
Open EXR
端的に言うと,RGBA以外にも様々なチャンネルを1ファイルに含めて出力できます.最高.3DCGだとZ depthを一緒に含めて出力してあげると簡単に恩恵が受けれます.
After EffetcsにはEXtractoRっていうEXRのチャンネルを好き勝手に扱えるプラグインがあるんで,これを使えばそのまま扱えるんですね.難点としては,Black PointとWhite Pointを自分で適切に指定してあげないと色味とかがおかしくなったりすることがあります.
ParticularとDeep Glowの組み合わせがまじでいいなぁ.美しい.
新歓発表会と夏の発表会にかけて
むかし(約3年前)自分の周囲でこの曲でMG作るのが流行ってたのを思い出し…やりました
なんか色々隠れてない??
全部見つけられたでしょうか…
が隠れています.気づかなかった人は探してみよう!(は?)
Motion Graphicsなんて久しぶりにやりました
触らないと色々と忘れますね.Depth of Fieldの設定がおかしくなってて途中変なとこがあります.
Depth of Field(被写界深度)
簡単に言うと,焦点の前後の少しだけはっきり見える部分の範囲のことです.カメラやってる人はたぶんよく知ってると思います.
ほんとうは見せたい部分だけが入るようにしなきゃなんですが適当にやりすぎて変なところがぼやけてました.
こいつはそんなにファイルサイズは大きくなかったです.
早稲田祭準備
締め切りが近すぎて半ギレでやってました.
これはたぶんカメラワークがミソですかね.基本的に正面に素材を配置して,その後にカメラを適当に動かしてました.
3DのビューがAeは割としっかりしてるんで,トップビューとかサイドビューを切り替えながら位置関係をみて動きを決めました.
平面で正面から見るのだけがモーションじゃないってことですね.こういう感じのはShow Reelとかに結構合いそうな気がします.
11/6 早稲田祭
またまた来ました…ボカロ企画です…
しかも今年は2本です…疲れました…
まずはこいつから
紙の表現をしたかった
ノイズとラフエッジ,タービュレントディスプレイスが大活躍しました.24fpsで作ってたんですが,結局ポスタリゼーション時間で内部では10fps位にしてました.まじでカックカク.だがそれがいい.わざとフレームドロップさせるのはやっぱ正義ですわ.
フレーム飛びは最悪
ポスタリゼーション時間とかフレームをいじくる系統のエフェクトを多用すると結構バグるんですよね.これもバグりまくって一部素材が一フレームだけ消えてたりとか結構あって,実は後からつぎはぎをしまくっていたりします.本当は一発できれいに出てきて欲しいんですがね…臨機応変な対応ってやつです.
僕は見かけによらずかわいい系のものを作ることが多かったので,こういう鬱っぽい雰囲気の映像はあんまり作ったことなくて結構悩んでたんですが,割とうまくできて一安心でした.
2本目
大きく手を加えないという選択肢
時間が無いのもあったんですけど,雰囲気的にもあってそうだったのであんまり手を加えませんでした.代わりに背景とかにちょっとした細かい動きを混ぜたりはしてますが.気づかなかった人はよく見てみてください.
あとはやっぱり色味ですかね.動きが少ないんで結構重要にはなりますね.
気になる動画サイズですが…1本目が971MBで2本目が667MBでした!結局三年間もクソデカ動画を提出し続けてしまい誠に申し訳ございませんでした…!
〆
こうしてみると,MIS.Wに出したものだけでも結構な量がありましたね.よくこんなに作ったもんです.VFXよりからだんだんとモーショングラフィックスよりに変化していってるのが見ててなかなか面白かったです.
どちらかというと僕は技術的要素を先に入れてしまって,基礎があんまり成っていなかったんで,これがMIS.Wにいるうちにだんだんと補填されてた感じがします.やっぱり基礎は大事ですね.
動画班はなんか3DCGに吸収されてしまいそうな雰囲気をしていますが,みんな動画を作ろうな…
せっかく色々とやってきたので引退してからも何かしら作れたらいいなぁと今は思ってます.
僕の長い話はこれくらいにして,明日担当の栄えあるMIDI研会長であるところのタニシにパスしたいと思います.