※この記事は声が出ます。外で見られる方、生声が苦手な方はご注意ください。
時代の幕開け
富、メス声、美少女アバター。この世のすべてを手に入れたい男、54代MIDI研会長、Tanishi。彼の引退際に放った一言は、人々をバ美肉沼へ駆り立てた。
男たちはバ美肉おじさんを目指し、夢を追い続ける。世はまさに、
大・バ美肉・時代!!
はい。というわけで、ボイスチェンジャーを使用して声ネタを自分で作ってみたので、それについての記事(備忘録)です。私のボイチェンかける前の地声(成人男性)とか、裏声とかも貼っていますので、苦手な方はお気をつけてくださいね。ボイチェンのかかり具合はやはり個人による差が大きいと思いますが、皆さんのバ美声獲得への一助となれば幸いです。
バ美声とは?
念のための補足をしておきます。「バーチャル美少女受肉」を縮めて「バ美肉」と呼びますが、それをアバターではなく声で意味を置き換えたものを勝手に「バ美声」と呼んでおります。紛らわしいことにボイスチェンジャーで「バ美声」という製品があるのですが(そっちの方が先だろ、紛らわしいとかいうな)、今回そちらは使いません。使い勝手やクオリティはとても良いので気になった方は調べて使ってみてくださいな。
要するに、
kawaii声を自分で錬成したい!!!
まずはボイチェンを通して遊んでみる
今回はWAVES Vocal Benderというボイスチェンジャーを使用していきたいと思います。このボイチェンではフォルマントとピッチしかいじらないので、この2パラメータを別々にいじれるボイチェンであれば、ほぼ同様の効果を得られると思います。スタンドアローンのボイチェンよりもVSTプラグインのボイチェンの方が声ネタを作る際の加工に便利なので、これを使います(無料のものは大体VST非対応だったため)。
まずは普段喋っているような地声にパラメータをいじくりながらボイチェンを通していきましょう。パラメータは先ほど述べた通り、ピッチとフォルマントをいじります。今回使用するVocal Benderは、両方±12段階で調整できる仕様となっています(本当はもっと細かく調整できますが、わかりやすさ重視のため12段階で調整します)。
ちなみに、今回は「経営情報学会、MISW!」をサンプルとして実験していきます。だいぶ発音しにくいセリフでした......(何故それにした)
地声そのまま
地声、ピッチ+6、フォルマント+6
地声、ピッチ+6、フォルマント+2
地声、ピッチ+12、フォルマント+3
次は、裏声でkawaiiかなって感じの声にボイチェンを通していきます。このとき、地声にボイチェンを通していい感じになったときの声に近づけると、kawaii声を探しやすいかと思います。
裏声そのまま
裏声、ピッチ+3、フォルマント+3
裏声、ピッチ+8、フォルマント+3
裏声、ピッチ+6、フォルマント+2
ピッチを上げてからフォルマントを上げるという方法がkawaii声を見つけやすいと思いました。フォルマントは少し上げるくらいで丁度良さそうです。
ボイチェンを使ってkawaiくなる声を探す
kawaii声を探すために、ボイチェンをリアルタイムで通しながら、発声方法を試行錯誤するという傍から見れば地獄のようなことをしました。その結果、
- 舌の位置は猫撫で声を出すときと同じくらい(「にゃ」って発音したときくらいの位置をキープするイメージ)
- 喉は開いて、息もしっかり入れて、地声で出るようなエッジ成分が混ざらないように上から裏声を出す
- 口は気持ち大げさに動かして滑舌よく喋る
この辺がコツかな、と思いました。二つ目で「上から声を出す」というとても曖昧な表現をしたのでそれだけ解説します。多くの男性に共通した喋るときの特徴として、エッジのきいた低い音から喋り始める、というものがあると思います(ただの主観による偏見かもしれませんが)。なので、裏声で喋るときにそのようなエッジボイスが混ざらないように気を付けて発声する必要がありました。それに加えて、可能なら抑揚を大きく喋るとより良くなると思います。自分の声を聴き続けるのも、発声方法も、練習していけば慣れると思いますので、頑張りましょう...!
ノイズを消す
さて、これでバ美声ができました!せっかくなのでBefore Afterしましょう。
これが裏声そのまま
そしてこれがピッチ+9、フォルマント+2
自分の場合は、自分で高い声を出すよりもボイチェン側でピッチを上げてフォルマントを少し上げる程度の方がkawaiくなるかと思ったので、低めの裏声にボイチェンを通して調整しました。
しかし、声ネタにするにはノイズが目立ちすぎています。消しましょう。
だいぶ消えましたね。これくらいなら曲に混ぜて誤魔化せるでしょう。ノイズ除去は、iZotope RX 8 (Standard)を用いて、他にもEQやサチュレーターなどを使いました。RX 8はお値段高いですが、ノイズ除去においてはやはりとても頼りになります。一応インサートのスクショを載せておきますが、たぶんもっと良い方法もあるかと思いますので参考程度にどうぞ。
若干ノイズが残ってしまっていても、曲に混ぜた時に気にならなければOKだと思っています(どうせ自分以外は使わないでしょ......)。私はもう自分の声に慣れてしまったせいで、自分の声ネタのクオリティが如何ほどか判断できなくなりつつあります......
終わりに
いかがだったでしょうか。私はこの記事を書いている間地獄にいる気分だったので、せめて笑ってもらえればと願うばかりです。
喋りに関してはド素人でしたが、何とか自分で満足できるくらいの声ネタを作ることに成功しました。もしかしたらバ美声適性が高かったのかもしれません(他人に聞いてもらわないと判断不可能)。無料のボイチェンもあるので、興味のある方は是非試してみてください!
ちなみに、こうして自作した声ネタを使った曲を音雲に上げたので、よかったら聴いてみてください。Kawaii Future Bass に初挑戦した曲です。
明日はMaiなさんの記事です!楽しみですね~
おまけ(この世のすべて)
需要はないと信じていますが、使いたい方はお好きにどうぞ。
[経営情報学会MISW!]
[せーのっ]
[いっくよー!]
[やったー!]
[Go!Go!]