MIS.W 公式ブログ

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コード進行、出発進行!【新歓ブログリレー2016 14日目】

はいこんにちはうぇっへへ〜〜い。50代MIDI研究会に所属しておりますQ(きゅー)でございます。知ってるか?俺今期1限ないんだぜ。社学ズ?あそ社学?何とでも言ってくれンハハwww

さて新歓ブログリレーということでわたくしも一筆とりまして、な〜んかためになりそうなことを書いてこうかいなと。

今回僕がこちらに書かせていただきますのはタイトルのとおり、コード進行のことはじめです。

この時期、多くの新入生が我々の活動を見に足を運んでくれます。MIDI研志望の子も非常に多く大変嬉しいかぎりです。そんななかで寄せられた質問の多くに「メロディとか全然浮かばないんですけど自作できるようになりますか?」というものがありました。僕はたいてい「まずは既存の曲を耳コピしてみて、曲の構成とかを感じていくといいよ」などと偉そうに講釈を垂れるわけですが…具体的にそこから何を学べるか、学べばいいかというのは僕もなかなか言いづらい、というか僕自身まだよくわかっていない部分のほうが多いように感じます。

さらに、現役の会員のなかにも今年度から新しくMIDIはじめよっかなーと考えている人も多いように感じました。なにやら理論知ってないとダメーとか、音域がー楽譜がーとか、尻込みしているかもしれません。持ってるに越したことはないですがマストではないと思うんですよ。敷居じたいは高くない、鼻歌から曲はできるやでと。ただ僕もまだまだ全然未熟のひよっこマンなので深くは言えないわけなのですが。

そんなみなさんに、曲作りにあたって、簡単なコード進行の話と、そのコードに対するメロディの置き方について説明したいと思います。和音と、一応のひととおりのルールに則った、それに乗っけていいメロディの置き方です。「ルールがあるんなら、一応それに従ってみよう、あっ曲ができてる」てな感じです。浮かばなくても、ひとまず置いてあるコードからメロディ出してみよう、そんな趣旨です。

  • 和音 #とは

基本的には、「音の重なり」を表します。ピアノの鍵盤でいう、別の鍵の音が同時に鳴っているものをさします。たとえば白い鍵盤のみで演奏する場合、ド、ミ、ソと、1つ飛ばしに3つ同時に鳴らすと「Cメジャー」というコード名として表されます(Cは英名音階でドですよね)。

次にファ、ラ、ドを鳴らすとこれは「Fメジャー」になります。

「ド、ミ、ソが鳴らされている状態」→「ファ、ラ、ドが鳴らされている状態」「C→F」のように、「あるコードから次のコードに移ること」を「コードが進行する」といいます。

また、ミ、ソ、ドの順で音が高くなるように鳴らしても、このコードは「C」という名前です。

  • 基本的な和音

和音いうても4個重ねたり6個重ねたり近接2音だったりとめっちゃあるわけなんやけどな、まずは3つを重ねる基本的なものを紹介します。基本的には「音階の音を低いほうから並べていき、それぞれに音階のなかで1つ飛ばしの音を2つ乗せる」とやって作ります。白い鍵盤のみの、「ド」から始まる長調(単純にドレミファソラシド)だとこんなんね。スクリーンショット 2016-04-12 17.57.26

  • 「進行」させる

では、これらを並べ替えて和音の流れを作ってみましょう。それだけでも曲といえば曲ですし、メロディを乗せる下地でもありましょう。最初のルール説明です。白鍵盤のドから始まる長調版でやってみましょう。

  1. ドレミファソラシ、の順に1234567と番号をつける
  2. 1、3、6(それぞれド、ミ、ラを根っこにして3つ積んだコード、Cメジャー、Eマイナー、Aマイナー)は同族(グループT)、2、4(レ、ファのコード、Dマイナー、Fメジャー)は同族(グループS)、5(ソのコード、Gメジャー)は特別、とりあえず7(シのコード、Bマイナーフラットフィフス。長い)は使わないでおく
  3. グループTで、3と6は1の前に鳴ってはならない、1の後ならよい
  4. グループSで、2は4の前に鳴ってはならない、4の後ならよい
  5. 5の後にグループSを鳴らしてはならない、必ずグループTを鳴らす

ひとまず進行のルールです。もちろんこれが絶対ではなく、3のコードはグループSの役目もあるとか、5→4に進む曲もあるなどします。とりあえず最初はこれに従うのがよいと思われます。

ルールにのっとると、たとえば1451(C→F→G→C)

さらに4536451

といったふうに「流れ」を生むことができ、表現したい感情や曲の展開、ここ静かに、ここ盛り上がって、ここ落ち着く〜〜みたいな意識を出すことができます。1451だと、安寧のうちに始まり、少しの不穏、緊張はさらに高まり…また平穏が訪れる、みたいな感じでしょうか。ほかにも6451、3456、1341、1625など、ルールにのっとりつつ様々な展開、流れ、感情を表すことができます。ついでに言えば、「グループTのコードで始まりグループTのコードで終えるとしっかりした感じになる」「グループTのコード→グループSのコードのように進むのも、グループS→グループTのように進むのもOK」などもありますね。

  • 鳴っている和音にメロディを乗せる

いや簡単に言ってくれるなと。いや最初は簡単でええんや、簡単にできるんや。以下メロディルールです。

  1. ある和音が鳴っている間のメロディの音は、その和音の構成音をなるべく多めにしてみる
  2. 和音の構成音と半音で接する音は鳴らさない。
  3. 和音の構成音でない音をメロディとして鳴らすとき、その前後のメロディは和音の構成音とする

まず1について、これはたとえばさっきのようにCメジャーが鳴っているタイミングでは、そのとき鳴っているメロディにド、ミ、ソが一番多く含まれていればまず変には聴こえない、ということです。

つぎに2について、Cメジャーが鳴っているタイミングではファの音を鳴らすのは避けたほうがよいということです。Cメジャーの構成音であるミの音は、ファの音が半音下がっただけで、一緒に鳴らすといや〜な感じがします。

さいごに3について、「べつにCメジャーが鳴ってるときに、Cメジャーの構成音でないレの音をメロディとして鳴らしてもいいけど、その前後のメロディの音はド、ミ、ソのどれかがいいよ」といったことです。

…聴いてみないとわかんねぇな。でもこれだけをベースに、なんかメロディできそうやろ!?w

  • 和音の構成音のみを4つずつ鳴らしたもの

スクリーンショット 2016-04-12 23.43.21

これでもサマになるってもんです。1451の進行で、和音が鳴っている間は構成音が上行しているだけですが、いい感じだと思います。この「4つずつ」のメロディを構成音の範囲で上げ下げすればそれだけで何通りものメロディができることになります。

  • 構成音以外も鳴っている、かつ和音の鳴る間のメロディは和音の構成音がちゃんとあり、和音の構成音でないものをサンドしているもの

スクリーンショット 2016-04-12 23.53.35

同じく1451に例のアレが乗っちゃったやつです。最初ファ鳴っちゃってるけどまぁ多少はね?いやタイトル回収できてないわごめん。まぁ思ってたほど違和感ないでしゃろ?和音の音じたいとメロディが互いに刺激しあってるというか。

…こうやっていけば、「あまりにも汚く聴こえなければわりとなんでもOK」「和音の構成音をメロディにして、その配置のパターンを変えていくとハズレのないキレイなものが何通りもできる」というのがわかるでしょう。いきなりいいメロディなんて浮かばなくても、コードと少しのルールに沿って音符を置いていけば、よいメロディが無理なく現れるのです。

  • おわりに

ここで記しましたのはあくまでスタート段階の簡易なもので、いわば方便だったりします。「とりあえずまずははずさないもの」を作るための一応の設定です。僕も未熟ながら、音楽理論の話は好きですし、さらに深めていきたいとも思っています。しかしあんまり理論理論して字面にあげてもおもしろくありませんし、前述のとおり「鼻歌こそ作曲」だとも感じます。「鼻歌も歌わねーよ!でもMIDIしてみたい」そうお思いのみなさんに「役に立った」と思っていただけたら幸いです。…ウワーーーーッ俺っぽくない文章!!!!完!!!!