いよいよ授業が開始、新入生の皆さんは講義の雰囲気がつかめたでしょうか。50代CG研のすずしろです。
授業は切らないほうがいいです。
さて、4日目の筋力少佐の記事ではデジタルイラストができていく過程を紹介していましたが、今回はちびキャラ、所謂SDキャラクターの描き方です。「SD」とは「スーパーデフォルメ」の略で、デフォルメの中でも頭身の低い物を指す言葉です(デフォルメの意味は後々説明します)。SDキャラクターはコツやポイントさえつかめば誰でも簡単に描くことができる(と僕は信じている)ので、興味はあるがイラストを描いたことがない・・・といった方やイラストなんて無理!描けない!といった方も是非この記事を読んで挑戦してみてください。
1.アタリを取る
今回はより簡単にするため、立ち絵(棒立ちのポーズ)を描いていきます。今回は2頭身にしましょう。
同じ大きさの円を2つ描きます。
そして、上の円を顔、下の円を体として形を整えていきます。(このとき、描きたいキャラクターに合わせてある程度体格を調整しましょう。)体のアタリを取る際に体のパーツを簡単な図形の組み合わせに置き換えて考えると簡単です。
目の位置を描き加えてアタリの完成です。
2.下描きから線画をおこす
アタリができたら次は下描きを作り、そこから線画を作っていきます。せっかくなので、MIS.Wのマスコットキャラクターである「みすちゃん」を描いていきましょう。
ところで、「デフォルメ」という言葉ですが、元は「対象・素材を意識的に変形させ表現すること」を指します。が、日本のイラストレーションにおける「デフォルメ」は、「特徴的な部位や動作を誇張して表現すること」を指す場合があります。滝のように涙を流して泣く、顎をガン無視して大きく開く口といった表現もデフォルメにあたるそうです。正確にこういう意味とは言えない(かもしれない)のですが・・・・まあ正確な用法は正直どこまでなのかわからないです。(遥か彼方にぶん投げ)
というわけでSDキャラを描く際は、キャラクターの特徴的なパーツを全面に押し出しましょう。
みすちゃんの場合は、学帽にヘッドホン、マント、青いロングヘアという服装(衣装が変わることもありますが)が特徴的なので、そこを大げさに描きます。とはいえ青ければみすちゃんなので(暴言)いろんなみすちゃんを描いてあげてください。
こんな感じです。(ちなみにここでも髪の毛やマント、スカートなど簡単な図形の組み合わせに置き換えて描くと簡単になります。)
これを清書して線画にします。線が綺麗に描けない・・・といった方は直線・曲線・円といった描画ツールを使うと良いです。
大げさに、と言った割にマントが小さかったので大きくしました。これで下描き完成です!
3.色を塗る
ここまで来たらもう簡単、色をバケツでぽんぽん置いていきます。CLIP STUDIO PAINT はいいぞ。(突然の宣伝)
(ここで少し目の位置と色調を調整しました)
完成度を高める際は影や光をつけてもいいですが、これだけでもうそれっぽいですね。それっぽくなれば勝ち!大勝利!はい、というわけで完成です!
ぬ、塗りの工程が適当なのは筆者が塗りが苦手だからでは決してありません。(目をそらし)
4.最後に
ここまで読んでいただきありがとうございました。結構簡単なのでは?と思っていただければ幸いです。
難しいからちょっと・・・といった印象を持たれることの多いイラストですが、こういうものもあるんだよ!と言った感じで・・・興味を持っていただけたらなと思います。描きたいと思った人は是非自分で描いてみてくださいね!
デジタルで描きたいけど始め方がわからない・・・みたいな方は活動でCG研究会の先輩に相談してみてください。
以上、完全に自己流でお送りしました!(こんなのわかんねぇよ!(机バァン)という方は50代すずしろまで)