この記事はMIS.W公式アドベントカレンダー2020の6日目です。
こんばんは、54代CG研究会の藤汐です。
パソコンでイラスト描いてます、あとはVtuber追っかけたりアイドル追っかけたり。推しが中国Vという理由で中国語を勉強したりしています。
自己紹介はこの辺で……今回はデジタルイラストを始めるにあたって最大の関門 (？) であるペンタブ（ペンタブレット）の話をしたいと思います。
自分が今まで触ったことのある、板タブからiPadから液タブまで色々書いていきます。新しく購入を検討されている方、買い替えを考えている方の参考になれば幸いです。
アナログ
アナログとは、紙に鉛筆やペン、絵の具などを使って絵を描くことです。パソコンを使うデジタルイラストと比べられる事が多いのですが、実はその本質は同じものです。
つまり、描くものと描けるものがあればそれはペンタブなのです。（ホントか？）
何より ”描き心地” という点において、アナログより勝るデジタルデバイスは存在しません。筆圧検知と傾き検知、紙の質感ペンの質感の表現において最高の性能を誇っています。紙に描いて写真にとってTwitterで呟いたらそれはもう立派なデジタルイラストです。
撮ったら線を抽出してくれるアプリを使ってみたり、画像編集アプリで加工してみるのも良いですね！
但し、巻戻しも自由変形もバケツ塗りもクリッピングもレイヤー分けもできません；；
普段は歪みをチェックしながら自由変形で直しながら描いていますが、それができないのはとてもつらい……４０分くらいかかっちゃった。今回のゲストの神宮司さんです、一番描きやすいのでお呼びしました。
怠惰ですねぇ
スマートフォン
実はスマホでもイラストは描けるんです！
ibisPaint使いとかMediBangPaint使いとか、MIS.Wにはいろんな人がいます。指でも意外と描けるみたいです……弘法は筆を選ばずとは正にこのこと。
ただやはり指で描くよりはタッチペンを購入した方が良いと思います……最近は高機能なスタイラスペンなるものが色々売られているようです。
iPhone SE2
お絵かき用スマホなんてものは存在しないと思うので、とりあえず手持ちので実験してみました。
頑張れば描ける…って感じですね。指が削れそうです。
上の絵はibisPaintと２０分程格闘したものです、ibisPaint自体は直感的に使いやすくて良いと思います。基本的な機能が一通り入ってる上に、ブラシや柄などの素材が豊富です。
ただやはりスマホの画面が小さい上に、指が画面を隠すのと、指のどの部分が画面に当たっているのか分からず線が思うように引けないのがイラッ…とします。
タブレットノートPC
そういえば生協でパソコンが売っていますね、その中でもSurfaceは画面がタブレットになり専用のタッチペンもあります。つまり大学生協おすすめのPCでお絵かきができるということです、素晴らしいですね。
Surface 3 (2015年)
私の手元にあるのはこちら。現在はSurfacePro7なるものが生協で売られているようです、スペックも描き心地もかなり良くなっているのではないかと思われます。
SurfacePenは筆圧検知も悪くなくまぁまぁ描けます。画面がつるつるしているのでペン先が滑るのと、ペンが電池入りなのでちょっと重たいのが難点でしょうか。もちろん電池が切れたら交換が必要です。
（ペン先が折れたままなのでイラストはありません）
ペンタブレット
所謂 ”板タブ” ”ペンタブ” と言われるものです。
安いものだと5000円以下から、有名なメーカーであるWacomの製品は6000円程から。
ペン入力デバイスの中では安価なのと、ちゃんと前を向いて描くので首に優しいのが長所です。
MikaPikazo先生など、プロでも液タブより板タブの方が良いっていう方もいるみたいですよ。
Wacom intuos Comic Mサイズ (旧モデル)
板タブといえばWacom、Wacomの板タブといえばこのintuosシリーズ。
PCにUSBで繋げるか、Bluetoothや無線で接続して使います。アナログに慣れていると、ペンとキャンバスが分離している事に初めは戸惑うかもしれません。でもまぁ十分っちゃ十分です。初めから描きやすいという訳ではありませんが、使い慣れればデジタルの高機能さの恩恵を受けることが出来ます。
紙と画面の中間のような独特のタッチ感です。滑るなぁと思う方はペンタブの上に紙を敷いたり、フィルムを貼ったりします。逆に、intuosに慣れている人はiPadなどの液晶画面が滑って描きづらいなと思ったりします。
筆圧検知は2048レベル (現行モデルは4096レベル)、ショートカットが登録できるボタンが４つ付いているのが嬉しい。上位モデルだとさらに筆圧検知レベルが高くなって、描き心地が良くなります。
大きさはM以上だと安心です、Sサイズだと手が板タブから落っこちて安定しません。もちろん現物を見て判断することが一番ですが。
現行のintuosはAndroid端末に繋いでも使えるようです、すごいですね。
（処分してしまったためイラストはありません）
iPad
お絵かきデバイスとして最近のiPadはとにかく人気なイメージがあります。
ApplePencilに対応しているものはとにかく描きやすいです。画面に直接描き込みたいけど動画も見たいし課題もこれで……みたいな方はこれ一択と言っても過言ではない。何よりスタイリッシュ、戸山キャンパスのスタバによく似合います。
iPad
姉のをぶんどって来ました、アドカレの為ならば致し方ない。
なんとペーパーライクフィルムが貼ってあります！液晶画面はつるつるしていて、ペン先が滑って描きづらいのですが、この種類のフィルムを貼ると格段に描きやすくなります。ただ指での触り心地はちょっと悪くなります。
ibisPaintで１０分程で描きました。さらさら描けて楽しい！ただフィルムの分の厚みのせいか、デバイスのスペックのせいなのか、手の力が直で画面に伝わってる感が薄い気がします。あくまで個人の感想ですが。
iPad Pro (第二世代)
父のを触らせてもらいました、アドカレn(略
ApplePencil2に対応しています、iPadの横にくっつけるだけで充電できます。
いやこれめちゃくちゃすごい、タッチ感も良いしタブレット自体もペンも軽い。強弱はもちろん、ペンの傾き具合によっても書き味が変わります。デッサンの時は鉛筆を寝かせますよね、アレです。写真が無くて申し訳ない……興味がある方はアップルストアかどこかへ。値段相応の、かなりハイクラスなお絵かきデバイスだと思います……！
無料のアプリも良いですが、せっかくなら有料のアプリも試してみたいですよね。ClipStudioPaintのアプリ版は機能も多く、ProとEXをお好みで選べます。３ヶ月～６ヶ月の無料体験期間がありますし、月々のサブスクリプションが480円から（年単位の契約はさらに安い）だそうです。買い切りが良ければProcreateが良いんじゃないでしょうか、シンプルイズベストって感じです。Photoshopのアプリ版もよく話題に上がりますが、そっちは私はよく知りません……
液晶タブレット
正にお絵かき専用デバイス、全人類の夢(？)
安いものだと２万円から、Wacom製品は４万円から。
PCに繋げて使うものが一般的ですが、液タブが完全に独立しているモデルもあります。高え
特にWacomOneというエントリーモデルはAndroid端末にも対応しているようです。
Wacom Cintiq16
しかし何より良いのは配線がシンプルなところ。液タブ側で一本出ているのが三本に分かれて、それぞれをPCのHDMIとUSBと電源に繋げます。これより大きいモデルだと配線がごちゃっとしてしまうことがあるらしいです。（そもそも予算的に厳しいのだが）
ペンもしっかりしていて持ちやすいです！ バッテリーが無い分ApplePencil1よりも軽い、シャッシャッってできる、シャッシャッ。ただ指での画面タッチは上位モデルしか対応していないので、こちらはipadに軍配が上がります。あとまずパソコンを持っていないといけないのがハードル高いですね。
液タブ興味ある！という方、一度家電量販店で触ってみては如何でしょうか。 ちなみに新宿にワコムブランドストアなるものがあるみたいです、いろんな種類のタブレット端末が置いてあるそうな…！ 私は渋谷中探し回ってようやくCintiq16の展示を一つ見つけることができましたが、多分新宿とか秋葉原にいっぱいあるんだと思います。
一時間程かけて描きました。私の使用ソフトはSAI2ですが、いまから始める方には ClipStudioPaint (クリスタ) をオススメします！
あとがき
どうしてか家に色々あったので、この機会に全部比較してみました。
お金をかけるほど絵が上手くなる訳では無いというのも真理ですが、やっぱり道具って大事だと思います。
Wacom信者の偏った意見でごめんね……ぜひお店で自分で触ってみて、相棒を選んであげてください。
明日はひらめ天さんです！同じ54代CG研の方です、楽しみですね～
