MIS.W 公式ブログ

早稲田大学公認、情報系創作サークル「早稲田大学経営情報学会」(MIS.W)の公式ブログです!

今日から始めるDTM環境構築のすゝめ【新歓ブログリレー2019 9日目】

はじめに

 ボンジュールボンジュールボンソワール、初めまして、53代MIDI研究会のRébecca Missillierと申します。MIS.Wの中では手掛ける音楽のジャンルが特徴的ですから、活動にいらっしゃるようになればきっとすぐ覚えることになるでしょう。僕の自己紹介はまた別の機会に。
 さて、MIDI研が手掛けるDTM和製英語: Desktop Music、パソコンで作曲することです)では、創作以前にとりあえず音が出る状態まで行き着くことが第一の難所です。この記事をご覧になっている方は大学からDTMを始めたいという方が多いことでしょう。まさに環境構築に躓いているところだという方も少なくないかもしれません。あるいはCG研究会やプログラミング研究会に興味がおありかもしれませんね。(公式ブログの過去記事にも「CG研員による...」「プロ研でもわかる...」とある通り、DTMは他の研究会の皆さんにも人気があります。)今回は、DTMを全くやったことがない、わからないという方を対象に、0からとりあえず好きな楽器の音が出る状態までセットアップをしていこうという内容で記事を執筆しました。
 この度Macの操作についての執筆にあたって、53代CG研のTesMinさん(Twitter: @Tes_Min)にご協力いただきました。この場を借りてお礼申し上げます。

f:id:rbcaislir43:20190407010100p:plain
この記事の到達目標

 

予備知識編

 この章は基礎の基礎程度の知識について扱っています。一度でもDTMに興味を抱いたことがある方なら読み飛ばして構わない初歩的な内容です。

PCについて

 DTMを始める前に、自分が使用するPCについてよく知っておきましょう。これから自分の環境に合ったバージョンを選ぶ機会が多々あり、言うまでもないことですが、適切な選択がスムーズに作業を進めるポイントになります。

OS : Windows/Mac/Linux

 割愛しますが、この記事ではWindows/Macについて詳述します。

32bit/64bit [Windows]

 Macユーザーは気にする必要はありません。現行製品は全て64bitなので、求められた場合は64bitを選択してください。
 Windowsユーザーで分からない場合は、コントロールパネルを起動し、「システムとセキュリティ」→「システム」を参照してください。64bit環境であれば32bit環境用に用意されたソフトウェアを使うこともできるのですが、RAMを4GBまでしか使用できない制限があるので基本的には使うものは可能な限りすべて64bitに揃えるのが好いです。

ASIO対応の能否 [Windows]

 Macユーザーは気にする必要はありません。詳細は分からないので割愛しますが、システムに標準で搭載されているサウンド機能を利用することになります。
 ASIOは、簡単にまとめると、システム標準搭載のサウンド機能に代わって遅延を軽減する規格です。サウンドカードやオーディオインターフェース毎に対応の能否があります。後述するASIO4ALLは万能ではなく時折不安定になるため、本格的にDTMを続けようと思った際にはぜひASIO対応オーディオインターフェースの購入を検討なさってください。

スペック

 DTMをしていると、PCの繊細な部分に過負荷を強いることが多々あります。相当の低スペックでなければまず問題になることはありませんが、順を追ってトラブルシューティングを確認して何も問題が見当たらなくても音が出ない、遅延が激しいなどの場合、そもそもPCの処理が追いついていないということもあり得ます。
 神経質な方はROMの残容量にも注意したほうが良いでしょう。いくつかの作業中はバックグラウンドで頻繁に読み書きが行われています。かつてDTM中に突然PCが起動しなくなり、原因は満杯だったハードディスクの破損だった、という事案がありました。
 これからDTM用にPCを買う場合は、RAM、ROM、CPU性能共にバランスよく余裕があるものを選びましょう。

DTMについて

 DTMにも演奏指示が記された「楽譜」、実際に音を鳴らす「楽器」が必要です。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

MIDI

 まず会得していただきたい概念で、MIDI研の名称の由来です。「楽器」に送る演奏情報で、先ほどの例の中では「楽譜」に記される音符の役割になるでしょうか。DTMの最小単位と言っても良い重要な規格です。皆さんはこれから主にこのMIDIデータを書くことになります。

DAW

 DAWDigital Audio Workstation)は先ほどの例の楽譜に当たるソフトウェアです。MIDIデータを並べて楽器に送る役割の他、そうして奏でられた音を最終的に音楽として書き出す役割も担います。まさにワークステーションの名に相応しい、DTMの核となる部分です。
 今回は、しばらくの間は無料で試用できるReaperを用いて説明していきます。理由としては、幅広い環境に対応していること、僕が最も長い間使用しているため質問に対応しやすい、それと基本的な機能から応用への足掛かりまで幅広く備わっているため長い間使っていただけると見込んだからです。あくまで試用ですから、気に入ったら購入もお忘れなく!とは言え数あるDAWの中でも格安の部類です。
 その他無料で使えるDAWとしてはStudio One PrimeCakewalk by BandLabT7 DAWArdourLMMS、...など数多あります。Reaperで基本的なDTMの所作を学んだら、お気に入りのDAWを探すのもいいでしょう。

プラグイン

 プラグインには大きく分けて2種類あります。DAWを通してMIDIを受け取り音を鳴らすインストゥルメント、先ほどの例の楽器に当たるソフトウェアです。もう一つは出音を加工するエフェクト、イコライザーやリバーブ(エコー)などはイメージしやすいでしょうか。
 今回は、インストゥルメントを中心に様々なプラグインがセットになったKomplete Startをインストールしていきましょう。知らぬ人はない優良デベロッパNative Instrumentsによる定番ソフトウェアKompleteの下位版であり、その実力はまさに圧倒的で入門に困ることはないでしょう。また、エフェクトはReaperにもたくさん付属しています。
 プラグインにはVSTAU、AAXなどの規格があります。ReaperはVSTと独自規格のみ対応で、Komplete StartはVSTで提供されます。
 有償/無償入り混じって今日も大量のプラグインが開発・公開され続けています、その大海を漂うのもまた一興、はまりすぎで音楽を作ることをお忘れなきよう。

 

作業編

 それでは実際に立ち上げ作業に入っていきましょう。

ダウンロードとインストール

Native Access

https://www.native-instruments.com/jp/products/komplete/bundles/komplete-start/
 「無償でダウンロードする」から指示に従って環境に対応したNative Accessをダウンロード、利用規約をよく確認して進んでください。インストール時に変更すべき点は特にありません。以降は上記リンクに丁寧な手順の解説がありますので割愛します。

Reaper

https://www.reaper.fm/index.php
 「DOWNLOAD REAPER」から環境に対応したバージョンを選択。インストーラーが直接ダウンロードされるので実行、利用規約をよく確認して進んでください。インストール時に変更すべき点は特にありません、「Next」で先に進み、「Install」をクリック。最後に今すぐ起動するか問われるので、さっそく起動してみましょう。
 以下WindowsMacで分岐します。

Windows

  1. 初回起動時にオーディオデバイスを指定するよう促すダイアログが現れます。「Audio System」プルダウンに「ASIO」を指定。「ASIO Driver」プルダウンが「No ASIO drivers found!」の場合、ASIO4ALLのインストールが必要です。(この状態で先に進めると随所でASIOドライバーが存在しない旨を警告するダイアログが表示されますが、「Close」で無視して構いません。)同欄にそれ以外が表示された場合は不要です。
    f:id:rbcaislir43:20190406221826p:plain
  2. 左段下部「VST」メニューの「VST plug-in paths」テキストボックスの末尾に、32bit環境の場合は「;C:¥Program Files¥Native Instruments¥VSTPlugins 32 bit」、64bit環境の場合は「;C:¥Program Files¥Native Instruments¥VSTPlugins 64 bit」を追記 f:id:rbcaislir43:20190406222434p:plain
  3. 「OK」ボタンをクリックして設定ダイアログを閉じ、Reaperを終了
  4. ASIO4ALLのインストールが必要な場合、こちらからダウンロードしてください。インストーラーが直接ダウンロードされるので実行、利用規約をよく確認して進んでください。インストール時に変更すべき点は特にありません、「Next」で先に進み、「Install」をクリック
  5. インストール完了後再びReaperを起動し、Ctrl+P[Options→Preferences]で設定ダイアログを開き左段上部「Device」メニュー「ASIO Driver」プルダウンに「ASIO4ALL」を指定
    f:id:rbcaislir43:20190406222108p:plain
  6. 再度「OK」ボタンをクリックして設定ダイアログを閉じ、Reaperを終了

Mac

  1. 初回起動時に推奨のオーディオデバイスを使用するか問うダイアログが現れます。指示に従って推奨のものを選択
  2. 「OK」ボタンをクリックして設定ダイアログを閉じ、Reaperを終了

言語設定 [Windows/Mac共通]

https://stash.reaper.fm/v/27131/JPN_Phroneris.zip
 Reaperには、有志ユーザーによる日本語化パッチが提供されています。ダウンロードされたzipを解凍し.ReaperLangPackファイルを開くとReaperが起動して自動でインストールされ、次回起動時から日本語表示が有効になります。以降の操作は日本語の表記で説明します。

動作確認

  1. Ctrl+T [左段右クリック→新規トラックを挿入]
  2. 「FX」ボタンをクリック(「M/S」の隣にあります)
  3. Kontakt」と入力し絞り込み、Enter
  4. Kontakt Player」ロゴ→フロッピーアイコン→歯車アイコンの右隣にあるボタンプルダウンの「Keyboard」にチェック
  5. 左段縦に並んだ画像の下にある「Instruments」から自由に一つ楽器を選択してダブルクリックすると右段の表示が変化します。
  6. 下段に表示された鍵盤をクリックし、音が出ることを確認

 首尾よく進んだら、ぜひ下のおまけにも挑戦してみてくださいね。

トラブルシューティング [Windows向け]

 以上を手順通り進めても途中でエラーが出た、音が鳴らなかった、遅延がひどかったなどの場合、以下に示すトラブルシューティングを試してみてください。僕自身が引っかかったことがある設定やよく陥りがちな問題を思いつく限り列挙しました。これ以外のトラブルについては、活動にいらして僕を捕まえて質問なさってください。
 僕の環境がWindowsなのでMacユーザーに適切な指示を出すことができないこと、そもそもMacDTMに向いており相当安定しているため必要性が疑問視されることなどを考慮してWindows向けと銘打ちましたが、Macでも問題が発生した場合は一度ここを参照してみてくださいね。どうしても解決しない場合はGoogle検索(英語の情報のほうが充実しています)や、活動にいらしてMIDI研で僕やMacを使っていそうな人を捕まえて聞いてみてください。

Q. 言語パッケージをインストールできない

 日本語パッチの作者様が丁寧なトラブルシューティングを用意してくださっています。こちらを参照してください。

Q. ASIOドライバ初期化エラー

 サウンドカード/オーディオインターフェースの接続に問題がある可能性があります。

Q. ASIOバッファ初期化エラー

 不適切な設定になっている箇所があります。
 エラーメッセージの音声デバイスボタンをクリックして開く設定ダイアログの「サンプリングレートを指定」(分からない場合は基本は44100)「ブロックサイズを指定」(適切な設定がわかりません、むやみに触らないのが良いでしょう)「出力バッファを先に初期化」「ASIOのリセットメッセージを無視」(オーディオインターフェースの状態を無視して無理に設定を通すオプションです、エラーは消えることが多いですが制御に支障が出るのでできるだけ触らないでください)チェックボックスをひとつずつ、どれも上手くいかない場合はいくつか同時に、チェックを付けたり外したりしてみてください。
 また、既にほかのASIOドライバーが存在する状態でASIO4ALLをインストールすると、既にインストールされていたASIOドライバーとASIO4ALLの両方が正常に動作しなくなることもあるようです。
 ASIOの設定は非常に難解で厄介です。インターネットの叡智を借りながら、どうしても解決できない場合は活動にいらして僕を捕まえてください。一緒に設定しましょう。個人的な経験では、「サンプリングレートを指定」にチェックを入れると解決することが多いように思いますが...

f:id:rbcaislir43:20190407001059p:plain
記事に従った場合の設定
f:id:rbcaislir43:20190407000343p:plain
筆者の普段の設定

Q. 鍵盤をクリックしてから音が鳴るまでの遅延が大きい

 バッファサイズやレイテンシーの設定が大き過ぎることが多いです。
 「ASIO設定」ボタンからASIO4ALLの場合は「ASIO Buffer Size =」、それ以外のASIOドライバーの場合は独自の項目の設定を小さくしてみてください。小さくするほど遅延が小さくなる代わりにCPU負荷が高くなります、結果として下記の状態に陥ることもあります。PCのスペックと相談しながら遅延と負荷の兼ね合いで妥協できる設定を模索してください。

f:id:rbcaislir43:20190406223520p:plain
例1: ASIO4ALL
f:id:rbcaislir43:20190406223559p:plain
例2: Realtek ASIO
f:id:rbcaislir43:20190406223629p:plain
例3: Creative Sound Blaster ASIO

Q. プチプチと雑音が混じる

 バッファサイズやレイテンシーの設定が小さ過ぎることが多いです。
 上記項目を大きくしてみてください。大きくし過ぎると上記の通り遅延が発生します。下記に該当する可能性もあります、改善しなければ参照してください。

Q. 謎のノイズが出力される

 ReaperとASIOドライバの再インストールを試して、改善しなければ活動にいらして僕を捕まえてください。遅延がある場合はまず上記2つを調整してみてください。

Q. 特にエラーは出ないが音は鳴らない/その他の問題/分からない

 そういうこともあります。これだけでは原因がわからないので、活動にいらして僕を捕まえてください。

おまけ

 しばらく触っていただくとわかると思いますが、Komplete Startにはピアノやストリングスなど、使用頻度が高いもののいくつかが収録されていません。そこで、おまけとしてもう1つプラグインをインストールして制作の自由度を高めるとともに、VSTプラグインのインストールについて基本的な知識を深める章を付け足すことにしました。
 追加するのはsforzandoというサウンドフォントプレイヤー/サンプラーで、サウンドフォント(.sfz、.sf2等)を読み込んで音を鳴らすためのインストゥルメントです。サウンドフォントは高品質なものがいくつも無料で公開されており、特におすすめのものはいくつか後述します。
 余談ですが、サウンドフォントとはMIDIの黎明期から存在する古い規格で、本来sf2ファイルのみを指す単語でした。現在では、開発が途絶えた専用のソフトウェアを用いないと制作できないsf2よりも、現在でも活発にサンプラーの開発が行われており制作も手軽にできるsfzファイルが主流となっていることから、便宜上sfzファイルも含めてサウンドフォントと呼ばれることが増えてきたようです。この記事もそれに準じます。実際のところ、sf2を読み込む専用のサンプラーは音沙汰ない一部を残しほぼ壊滅状態にあり、今後突然復権することもないと思われます。

sforzandoのインストール [Windows向け]

https://www.plogue.com/products/sforzando.html
 細かいサポートができないのでWindows向けとは書きましたが、Macでもおおよそ手順は同様です。ここまで読んでくださった皆さんなら滞りなく進められると思います。

  1. Downloadから自分の環境に合ったバージョンを選択。インストーラーが直接ダウンロードされるので実行、利用規約をよく確認して進んでください。
  2. コンポーネントの選択のページで、「Standalone」、32bit環境なら「VST32」、64bit環境なら「VST64」にチェック。その他はチェックを外してください。
  3. インストール準備完了のページでインストール先の一番下、VSTプラグインのインストール先を控えてください。
  4. 「次へ」で進み、インストール
  5. Reaperを起動し、Ctrl+P[オプション→環境設定] 左段下部「VST」メニューを開いてください。「VSTプラグインバス」テキストボックスの末尾に セミコロンを打ち、先ほど控えたパスを追記。「再スキャン」ボタンをクリックするとsforzandoが読み込まれます。

サウンドフォントのダウンロード

 sforzandoは.sfzや.sf2のサウンドフォントを読み込むことができる他、各種オーディオファイルを読み込んでサンプラーとして活用することもできます。ここで紹介するのは、比較的安定して動作するsfzファイルです。
 サウンドフォント自体が既に流行りを過ぎた規格であるため、検索しても古い情報ばかりというのが現状です。中には権利の所在がうやむやになったまま二次配布を繰り返されているものもあるので(その過程で内容物がウイルスなどに差し替えられていることも考えられます)、情報の出元に十分注意しましょう。2019年4月執筆次点で特に問題なく配布されているおすすめを、いくつか以下に挙げます。

Iowa Piano (bigcat Instruments)

http://bigcatinstruments.blogspot.com/2015/09/all-keyboard-instruments.html
 米アイオワ大学で収録されたサンプルを基に制作されたピアノ。丸い音色で汎用性の高い音源です。
 一般に、サンプル数を増やすごとにリアルな質感になることと引き換えにPC(特にRAM) に負荷をかけることが、サウンドフォントが単純な仕組み故に抱えるジレンマですが、これは要求スペックと出音のクオリティのバランスが良いと判断したので、下記のピアノよりも手軽に扱えるものとして紹介することにしました。
 高音域の中音量にプログラムミスがあります。Iowa MIS Piano.sfzをテキストエディタで開き、101、107、115、122、130、172の6つの行の末尾にそれぞれ以下の文字列を追記することで修正できるはずです。一応の動作確認はしましたが、咄嗟に書いたものなので上手くいかなければ僕にご一報ください。

101 | pitch_keycenter=104
107 | pitch_keycenter=103
115 | pitch_keycenter=106
122 | pitch_keycenter=105
130 | pitch_keycenter=107
172 | pitch_keycenter=102

Salamander Grand Piano V3 (Alexander Holm)

http://freepats.zenvoid.org/Piano/acoustic-grand-piano.html (CC BY 3.0に基づく二次配布)
 非常に贅沢なサンプル数を誇るピアノ。ペダルを踏むノイズまで収録されています。かなりRAMを消費するのでご注意、少し古いノートパソコンだと厳しいかもしれません。上記のピアノの音色が曲想に合わない時やソロピアノなど、特にピアノに注力したい時などに使用することをお勧めします。
 珍しい形式で圧縮されており、別途解凍ソフトを用意する必要があります。

Standard Guitar (Unreal Instruments)

https://unreal-instruments.wixsite.com/unreal-instruments/standard-guitar
 熱意をひしひしと感じる、高機能なエレキギター。クオリティは申し分なく、使い込むごとに自分の理想に近付ける勘所を掴むことができるようになるでしょう。キースイッチで奏法を切り替える練習にもなります。ぜひ同梱の説明書を傍らに、よりギターらしい使い方を模索してみてください。
 Komplete Startに付属するGuitar RigやReaperに付属するConvolution Amp/Cab Modelerと各種エフェクトなどを使って音作りします。
 我らがMIS.W51代MIDI研のnaka3さん(Twitter: @mintexcca )が使用しているサウンドフォントです。

Standard Bass (Unreal Instruments)

https://unreal-instruments.wixsite.com/unreal-instruments/standard-bass
 ピック/スラップベース。ギターに負けず劣らず丁寧に仕上げられています。主要キースイッチの配列が上記ギターと同じなので、慣れてくると同じ感覚で作り込めるようになります。
 Komplete Startに付属するGuitar RigやReaperに付属するConvolution Amp/Cab Modelerなどを使って音作りします。

Virtual Playing Orchestra (Paul Battersby)

http://virtualplaying.com/virtual-playing-orchestra/
 オーケストラに用いられる楽器が一通り含まれています。サンプルは寄せ集めであると公言されている通り、ひとつずつ特筆するほどいい音が出るわけではありませんが、これだけ一か所にまとまっているのは何かと便利です。探す手間も省けますしね。いずれも動作は軽め。
 導入が煩雑なのでページの説明をよく読んでセッティングしましょう。

サウンドフォントの導入/管理

 ダウンロードした圧縮ファイルを解凍すると、説明書やサウンドフォント本体であるsfzファイルの他に大量の音声ファイルが存在することが確認できるでしょう。sfzファイルの実体はテキストで、これらのサンプルをMIDIに従って呼び出す精緻なリンク集の役割を果たしています。サンプルの所在地は当該sfzファイルのディレクトリをルートとする相対パスで記述されており、したがってsfzファイルとサンプルファイルの階層ディレクトリ構造を変更することはできません。解凍したフォルダ全体を1つの単位として移動させるように注意してください。
 サウンドフォントは、書き込みに管理者権限を必要とするディレクトリ(Program Files等)ではない場所にまとめて置くことを推奨しています。僕はマイドキュメントにSoundFontsフォルダを作り、解凍したフォルダをまとめています。

動作確認

  1. Ctrl+T [左段右クリック→新規トラックを挿入]
  2. 「FX」ボタンをクリック
  3. 下段テキストボックスに「sforzando」と入力し絞り込み、Enter
  4. 左上「INSTRUMENTS: empty」→「import」をクリックし、sfzファイルを参照
  5. 下段の鍵盤をクリックし、音が出ることを確認

 

終わりに

 今回導入したものだけでこんな曲を作ってみました。

 これで、皆さんのPCに様々な曲を作ることができる環境が整いました。DTMは、理詰めか直感かなど一切問わない音楽のあらゆる可能性を凝縮した、夢のような自己表現ツールです。MIS.W MIDI研の先達として、あるいは純粋に視聴者として、皆さんがこの記事を起点にこれから紡ぐであろう音楽を聴けることを楽しみにしています。

 文量が文量なので一生懸命余談を削ったらカチカチの文章になっちゃったんですけど、本当はもっと妙ちきりんな語り口のお話をするんですよ、皆さんに活動でお会いできるのが待ちきれません。

 明日は52代のしをんさんが動画班を熱く語ってくださる回です!おたのしみに~