MIS.W 公式ブログ

早稲田大学公認、情報系創作サークル「早稲田大学経営情報学会」(MIS.W)の公式ブログです!

xR Tech Tokyo #10 に参加してきました【イベント参加報告】

あいさつ

おはようございます。

51代プログラミング研究会のG2(@G2U)です。今年新設したXR班の班長をつとめております。

MIS.W XR班ではAR/MR/VR(以降XR)に関する相談・議論や、技術情報の共有、イベント情報の紹介といったことを行っています。XRに興味のあるMIS.Wのメンバーでまだ入ってない人がいれば、Slackの #mis_xr に気軽に参加してください。

今回はちょっと遅くなってしまいましたが、先日24日(日)に行われたXRイベントの参加報告を行います。

xR Tech Tokyo について

vrtokyo.connpass.com

xR Tech TokyoはVR/AR/MR関連コンテンツ開発者向けの勉強会コミュニティです。 要するにxR開発やってます or やるぞ~って人が集まってプレゼンしたり話を聴いたり交流したりしていこうというイベントコミュニティです。

学生は先着無料で参加できたので学生の参加者も結構いました(私もそのうちの一人です)。

xRは現在急速に広がりを見せているアツい分野というだけあって、エンジニアさんだけではなく色々な会社の社長さんや偉い人なども訪れており、しがない学生としては戦々恐々としながら参加していました。

参加レポート

今回の xR Tech Tokyo #10 は六本木のメルカリ様の会場にて行われました。記念すべき10回目の開催です。

MIS.Wからは私含めて数名が参加しました。

流れとしては、まず休憩をはさみながら30分トーク(プレゼン発表)が3本、15分トークが3本行われ、その後は出展者の方々が一人2分で展示物の説明をしました。そして最後が懇親会兼体験会です。出展者の方々は懇親会のときにブースにてプロダクトを出展し、参加者は自由にそれらを体験できます。

どの発表・展示も面白かったですし、新米XR開発者として非常に刺激を受けました。 せっかくですのでいくつか気になった発表・展示をピックアップして紹介します。

AR開発enjoy勢の生きる道(30分トーク枠)

一番最初に行われたイワケンさん (@tanaka_lit )さんの発表です。JINS MEMEというウェアラブルバイスを用いたアプリの紹介と、「enjoy勢がいかにして生きるか」、「ARコンテンツを作るときに考えるべきこと」といった話をしてくださいました。

ところで皆さん、JINS MEMEというデバイスをご存知でしょうか? 私はこのイベントに参加するまで名前すら知りませんでした。ちなみに読みは「ジンズ ミーム」です。メメじゃないんだ……(小声)。

公式サイト jins-meme.com

公式の仕様によると、JINS MEMEでは3点式眼電位センサー・3軸加速度センサー・3軸ジャイロセンサーによるデータの取得が可能とのことです。加速度センサーとジャイロセンサーは慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)の役割を果たすセンサーで、つまりは「自分がどっちに向いてどのくらいの加速度を出しているか」といったことを外部のセンサー(カメラやレーザーなど)を用いず推定できるようにするための装置です。スマホなどにも搭載されているので比較的身近なセンサーと言えるでしょう。

3点式眼電位センサーは知らなかったので調べてみました。どうやらJINSにより特許が取得されている技術のようで、眼球の動き、ひいては視線を推定するためのもののようでした。これによってまばたきや視線をトラッキングできるようになります。 参考:覚醒度の変化を検知し、安全なドライブへ。 | JINS MEME

イワケンさんはこのデバイスの存在をFacebookで朝に知り、その日のうちにJINSの店舗へ行ってデバイスを買ったそうです。そしてJINS MEMEを用いたVtuberアプリを実装し、デモ動画をTwitterに投稿。そのスマートさや、開発者の意表をついて「なるほど!」と思わせるようなアイディアがウケ、バズり(沢山シェアされ)、様々なメディアで取り上げられました。

ここに「enjoy勢の生きる道」が示唆されています。イワケンさんいわく、この流れこそがenjoy勢の理想の流れの一つであると言うのです。 つまりは「マッハで買って、マッハで開発して、マッハでアウトプット(SNSなどに投稿)」という流れです。これを「3マッハの法則」と呼ぶとのこと。

面白そうなものを見つけたらとにかく買ってみる。その覚悟を持つ。そしてとにかく作ってみる。できたらとにかく公開する。

XRに限らず、enjoy勢として生きるために心がけたい知恵や心構えのようなものを感じました。私も一人のenjoy勢として心に留めておきたいです。

ARKitを使ったアニメARフィギュアHoloModels®(30分トーク枠)

Gugenka®さんの発表です。 登壇者は、 Gugenka® プロデューサー 三上さん(@mikami_cs) HoloModels™ エンジニア 鬼山 洋さん(@oni_cstw) のお二人でした。

リリースされているコンテンツを抱えているXR企業ということで、個人開発者にはない知見を発表してくださり非常にためになる発表でした。

途中でVtuberの東雲めぐちゃん(@megu_shinonome )が休日にもかかわらず中継で参加してくれてとても盛り上がりました。めちゃくちゃ可愛かった……。

AR(拡張現実)の文字通り、現実が拡張されていく様子を感じ取れて、未来に期待を持てる発表でした。

歩ける全天球動画(出展枠)

わっふるめーかーさん@waffle_makerの出展で、全天球(360度)動画に立体感をもたせるというコンテンツです。実際に体験させていただいたのですが、元の全天球動画ではありえない圧倒的没入感を体感して驚きました。

全天球動画に奥行き情報をもたせるというアイディアがとても面白く、「なるほど!」と思わされました。もちろん技術的にもすごいところはあるのですが、アイディア次第でこういったコンテンツも作れるという点で、VRの今後に開発側としても携わりたい身としてはとてもワクワクしました。

個人的にとても好きなコンテンツだったので、今後の展開がとても気になっています。

その他

どの発表・展示も面白かったのですが、紙面の都合上ここまでにしておきます。

発表者は社会人や大学院で研究している人たちだけにかぎらず、例えば15分トーク枠で登壇したごんびぃーさん(@GONBEEE_project )は大学2年生ながらこれまでの開発で得られた知見を発表をしており、年齢などに縛られない幅広いコミュニティが形成されていました。

まとめ

まず一言、楽しかったです!

モチベーションが大きく上がりました。

みすから参加した他のメンバーも、色々学ぶところがあったんじゃないかと思います。

いつか発表する側としても参加したいですね。

以上、xR Tech Tokyo #10 のイベントレポートでした!