この記事はMIS.W新歓ブログリレー1日目の記事です。
こんにちは。この記事にアクセスしてくださりありがとうございます。創作サークルMIS.Wの2022年度新歓ブログ1日目の記事をお届けいたします。執筆はMIDI研究会のメンバーのUSNLが担当します。
今日の記事では、「デジタル創作」の一つであるボカロ動画、それを完成させて投稿するまでを物凄く大雑把に書いてみます。「デジタル創作」の雰囲気を何となく感じ取って頂ければ幸いです。
作る手順
ボカロ動画の作り方は人それぞれだと思われますが、この記事では
- 音楽を用意し、
- 絵を用意し、
- それらを元に動画を作って
- インターネットに公開する
という手順を取ります。より具体的な用語を使うと
- Studio One 5を用いてWavファイルを用意し、
- Clip Studio Paintを用いてPngファイルを用意し、
- それらを元にAviUtlでmp4ファイルを作成して、
- ニコニコ動画に公開する
という表現になります。以下、手順に沿って解説します。
音楽を用意する
Studio One 5 を用いてWavファイルを用意する工程です。
1.歌詞を考える
前に作ったメロディーを思い出したので、それを流用して内容を膨らませました。歌詞はノートに書き出し、この時点で大雑把な曲の構成も決定しました。
2.曲の下書きをする
Studio One 5 Artist OEMを起動して、ピアノとシンセサイザーを使って大まかな曲の全体像を作ります。曲の長さがここで決まります。(Studio One 5のような曲を作れるソフトウェアのことを、"DAW"と呼びます) 画面の左側に楽器(VSTプラグインという)が並んでいます。どこでどんな音を出すかを指示した楽譜(MIDIデータ)を貼り付け、曲を仕上げていきます。 上の画面は、ピアノでコード(じゃーんという音)を鳴らし、上にシンセサイザーで簡単なメロディを付けている場面をスクリーンショットしたものです。
続いてVocaloidを歌わせるためのVSTプラグインであるPiapro Studioを起動し、歌を完成させます。
3.編曲・ミックス
いくつも歌(声)を重ねていくといい感じになるので、違うVocaloidを使って重ねるボーカルを作りました。記事が煩雑になるので、詳しい手順は割愛します。
ドラムとかベースとかギターとかを付け足して、曲を華やかにします。MIDIデータを作る、音声データを直接貼り付ける、演奏を録音するなど、様々な手段を用います。長くなるので手順は割愛します。
曲を華やかにしたら、次は音量を整えたり、いらない音を削ったりします(この工程を「ミックス」と呼びます)。ボーカルを一番大きくすることだけを考えて作業しました。上二つの工程と同じく、手順は割愛します。
ミックスを終えたら、wavファイル(音声データ)を作成して、曲の準備は終了です。
絵を用意する
Clip Studio Paintを用いてPngファイルを用意する工程です。
絵を描く工程に関して、自分に詳しいことは分かりません。申し訳ございません。「この歌は顔が三つついた化け物が歌ってるんだろう」と妄想しながら絵を描きました。後で動画にすることを考えて、歌詞の為のスペースを空けておきます。 絵が描けたら、pngファイル(画像データ)を作成して、絵の準備は終了です。
動画を作る
AviUtlを用いて、mp4ファイルを用意する工程です。
こちらについても、ごく簡単なことしか分かりません。先程の手順で用意した曲と絵を組み合わせ、タイミングよく歌詞が表示されるようにします。 Wavファイル(曲)とPngファイル(絵)を読み込んでから、「メディアオブジェクトの追加→テキスト」を繰り返して字幕を並べていきます。個人的に、字幕を並べる作業はDAWを用いた作曲に近いと思っています。 動画が出来たら、mp4ファイル(動画データ)を作成して、動画の準備は終了です。
公開する
動画が用意出来たら、いよいよインターネットに公開します。今回はニコニコ動画に公開しました。 アカウントを作り、サムネイルを設定し、タイトルを付けて、説明文を付けて、タグを設定して公開します。
私自身は、ニコニコ動画で「妄想ロックバンド」として動画投稿を行っています。
まとめ
「音楽制作」と「イラスト制作」と「動画制作」を組み合わせると、ボカロ動画ができます。完成度を追い求めなければ、案外簡単に作れてしまいます。この記事で説明した曲の場合、特にイラストが弱いと感じています。一人で3つ全てをやると、どこかに欠陥が生じます。
MIS.Wには、音楽制作・イラスト制作・動画制作の3人のチームでボカロ動画を作ろうという企画、「ボカロ企画」があります。パソコンを使って創作する人たちと交流する良い機会になると思います。
この記事は以上です。「デジタル創作」の雰囲気が、少しでも伝われば幸いです。 明日4/5の記事の執筆はMaiなさんが担当します。乞うご期待。